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【獣医師が解説】犬・猫の皮膚病|「かゆい」「赤くなった」「毛が抜ける」は早めの受診がおすすめ

【獣医師が解説】犬・猫の皮膚病|「かゆい」「赤くなった」「毛が抜ける」は早めの受診がおすすめ

「最近、体をよくかいている」
「皮膚が赤くなっている」
「毛が抜けてきた」
「足をずっとなめている」

このような症状は、犬や猫によくみられる皮膚病のサインかもしれません。

皮膚病は命に関わる病気ではないと思われがちですが、強いかゆみや痛みを伴うことが多く、放置すると悪化して治療が長引くケースも少なくありません。

今回は、犬・猫によくみられる皮膚病の原因や症状、ご家庭でできるケア、受診のタイミングについて解説します。


皮膚病でよくみられる症状

皮膚病にはさまざまな原因がありますが、代表的な症状には次のようなものがあります。

  • 体を頻繁にかく
  • 足先やお腹をなめ続ける
  • 耳をかゆがる
  • 皮膚が赤くなる
  • フケが増える
  • 毛が抜ける(脱毛)
  • 湿った傷やかさぶたができる
  • 皮膚から嫌な臭いがする
  • ブツブツや発疹がある

最初は軽い症状でも、かゆみによって皮膚を傷つけることで細菌感染を起こし、さらに悪化することがあります。

他院にて、数か月皮膚病が治らず、セカンドオピニオンとして来院された症例です。
皮膚検査、血液検査を実施してかゆみの症状や見た目に改善がありました。
【Before】


【After】


まだまだ完治一歩手前ですが、だいぶよくなりました。

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犬・猫の皮膚病の主な原因

① アレルギー性皮膚炎

犬では特に多い皮膚病です。

原因には

  • 食物アレルギー
  • 環境アレルギー(ハウスダスト・花粉など)
  • ノミアレルギー

などがあります。

特に

  • 足先
  • わき
  • お腹

をかゆがることが多くみられます。

慢性的に繰り返す場合はアレルギーの可能性があります。


② 細菌感染(膿皮症)

皮膚のバリア機能が低下すると細菌が増殖し、

  • 赤み
  • 発疹
  • かさぶた
  • 脱毛

などが起こります。

梅雨や夏など湿気の多い季節に増えやすい病気です。


③ マラセチア皮膚炎

皮膚にもともと存在する酵母菌(マラセチア)が増えることで起こります。

特徴は

  • ベタベタする
  • 強い臭い
  • 茶色い皮脂
  • 強いかゆみ

です。

耳の炎症(外耳炎)と同時に起こることも珍しくありません。


④ ノミ・ダニなどの寄生虫

ノミやダニが寄生すると

  • 激しいかゆみ
  • 赤いブツブツ
  • 脱毛

がみられます。

特にノミアレルギーでは、少数のノミでも強い症状が出ることがあります。

予防薬を毎月続けることで予防できます。


⑤ 真菌(カビ)感染

円形に毛が抜けることが特徴で、人にうつる場合もあるため注意が必要です。


⑥ ホルモンの病気

あまりかゆみはありませんが、

  • 左右対称の脱毛
  • 毛が生えにくい
  • 皮膚が黒くなる

場合にはホルモンの病気が隠れていることがあります。

血液検査などで診断します。


ご家庭で注意したいポイント

皮膚病が疑われる場合は

  • 人用の薬を塗らない
  • 消毒薬を自己判断で使用しない
  • 強く洗いすぎない
  • かゆい場所を触りすぎない

ことが大切です。

また、シャンプーが必要な皮膚病もあれば、逆にシャンプーを控えた方がよい病気もあります。

原因によって治療方法は大きく異なります。


動物病院ではどんな検査をするの?

皮膚病では原因を調べるために、

  • 問診
  • 視診
  • 被毛・皮膚の顕微鏡検査
  • セロハンテープ検査
  • 真菌検査
  • ノミ・ダニの確認
  • 血液検査
  • アレルギー検査

などを組み合わせて診断します。

原因を特定することで、再発しにくい治療につながります。


治療方法

原因に応じて

  • 飲み薬
  • 塗り薬
  • 薬用シャンプー
  • 外用薬
  • 食事療法
  • ノミ・ダニ予防
  • アレルギー治療

などを行います。

皮膚病は見た目が似ていても原因はさまざまで、自己判断では改善しないことも少なくありません。


こんな症状は早めに受診しましょう

次のような場合は早めの受診をおすすめします。

  • 数日たっても改善しない
  • 夜も眠れないほどかゆがる
  • 出血している
  • 毛がどんどん抜ける
  • 臭いが強い
  • 耳もかゆがっている
  • 元気や食欲も落ちている

早めに治療を始めることで、症状の悪化や慢性化を防ぎやすくなります。


日頃からできる皮膚病予防

皮膚病の予防には毎日のケアも大切です。

  • 定期的なブラッシング
  • ノミ・ダニ予防の継続
  • バランスの良い食事
  • 体重管理
  • 定期的な健康診断
  • 異常を見つけたら早めに相談

毛をかき分けて皮膚を確認する習慣をつけることで、小さな異変にも気付きやすくなります。


まとめ

犬や猫の「かゆい」「皮膚が赤い」「毛が抜ける」といった症状は、アレルギーや細菌感染、寄生虫、ホルモン疾患など、さまざまな原因で起こります。

同じように見える症状でも治療法は大きく異なるため、自己判断で様子を見るよりも、早めに原因を調べることが大切です。

大阪市旭区周辺で、愛犬・愛猫の皮膚トラブルにお困りの方は、お気軽に当院までご相談ください。症状に合わせた検査と治療をご提案し、大切なご家族が快適に過ごせるようサポートいたします。

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